自室のドアの前や、会社の部署ごとに、あるいは趣味で使うためになど、ロゴ入りプレートは意外と使い道が多いです。専門の業者に依頼すると、きっと素敵なものができるでしょう。しかしその分費用がかかりますし、オリジナリティに欠ける可能性があります。
そこでロゴ入りプレートを、自分で作ってみてはどうでしょう。この記事では誰でもできる、ロゴ入りプレートの作成と設置の方法を紹介しています。
初心者であれば、まずは木製のプレートから始めてみるのがおすすめです。理由はロゴを入れやすいからです。プレートはホームセンターなどに行けば、板状のものが売っています。気に入ったプレートがない場合は、店員さんに言えば好きな大きさに切り出してもらえるので、相談してみましょう。
またプレートの大きさとしては、縦が十センチ、横が三十センチほどの大きさが良いです。あまり大きいものだと扱いにくいので、注意が必要です。ロゴの入れ方ですが、マジックで描いても構いません。ただせっかく手作りするのですから、もっと凝ったものにしたいと考える人は多いです。
そのような場合なら、彫刻刀を使ってみましょう。小学生の時に経験したという人も多く、自宅に彫刻刀があるならそれを使用しても問題ありません。その時の注意点は、錆びているなら、一度サンドペーパーなどできれいにしておくことです。
切れ味が悪い彫刻刀で木のプレートを彫ると、仕上がりが悪くなります。もしも新たに彫刻刀を買いそろえるなら、三角刀が入っているセットを選びたいです。三角刀とは先がV字になっているもののことで、細い線が彫れ、細かな模様を入れやすいのです。
さて、いよいよプレートにロゴを入れていくのですが、えんぴつで下書きをしてから作業します。自信があるなら、下書きなしで掘っても構いませんが、初心者はたいてい失敗します。そして下書きを描けたら、線の内側を彫らないようにするのがコツです。
下書きの線の外側を彫ることで、想像より小さいロゴになってしまうのを防げます。
プラスチックで作られたプレートも、木製と同様にホームセンターに行けば買うことが可能です。裏技としてとは、細長い定規を購入し、表面の数字や模様を除光液で消してから使うという方法があります。もちろんそんな面倒なことをしなくても、気に入ったプラスチック製のプレートがあるなら、それを使っても良いです。
ただし、木に比べるとプラスチック製のプレートは、大きくなるほど折れやすくなるのが難点です。だからといって強度の高いものは分厚くなるため、使いにくいです。そのためプラスチック製のプレートで作成するなら、縦十センチ、横は二十センチほどのものにしておきましょう。
肝心のロゴの入れ方ですが、プラスチック製のプレートの場合、彫刻刀で彫るのには向いていません。やってできないことはないですが、彫ったところが白く濁り見た目が良くないです。おまけに力を入れて彫ると割れる恐れがあるのです。
プラスチック製のプレートにロゴを入れるなら、シールを使うと簡単です。家電量販店に行けば、「デカール用」と書かれたシールが売られています。裏面には粘着液が塗られていて、接着できるようになっている優れものです。
表面にロゴを描いて、プレートに貼りつければ完成です。表面にはシールを貼った分の段差ができるため、それが気になる場合は、仕上げに透明の塗料を吹きかけます。乾いた後に、コンパウンドで磨いてやれば凹凸が消えます。
しかもこの作業をしておくと、貼ったシールが剥がれにくくなるのでおすすめです。
金属プレートにも、ロゴを入れることはできます。ただし本格的なものにしようとすると、リューターと呼ばれる金属を削る機会が必要になるのです。リューターは決して安価ではないですし、何度も使うなら良いですが、一回限りの作業のために購入するのはもったいないです。
そこでおすすめな方法が、叩いてロゴを入れる方法です。幸い金属は木やプラスチックなどと違い、適度な力で行えば加工することができるのです。道具はペンのように細長い棒で、先が丸くなっているものを使います。丸くなったところを金属プレートの上に当て、反対側をカナヅチで叩いてやると、表面が凹むのでロゴが入れられます。
表になる部分からだとロゴは凹み、裏から入れると浮かび上がって見えます。つまり立体的なロゴができあがるのです。しかも叩いた跡が残るため、機械で入れたものに比べると手作り感が出て、趣のあるプレートが作成できて良いです。
他にも数字や文字が入った金型を金属プレートに押し付け、上から叩いてやるという方法もあります。これならもっと手軽に、金属プレートにロゴを入れられます。
一つの素材でロゴ入りプレートを作成しても良いですが、二つ以上の素材を組み合わせるというやり方もあります。一つの素材のものよりも見た目が単調になりにくいです。その場合は木とプラスチック、あるいは木と金属といった組み合わせがおすすめです。
理由は、木は時間が経つと変形する恐れがあり、特に日当たりが良い場所に設置すると水分が抜けて反ってしまうからです。最悪の場合、せっかく作成したのに割れてしまうのです。そのような事態を防ぐために、木にプラスチックや金属のプレートを貼り合わせておきましょう。
見た目が良くなる上に、変形しにくくなるので一石二鳥です。
ロゴ制作をするにはどうすればいい?目的に合った作成方法を紹介します。
作成したプレートを設置するには、大きく分けて貼るかぶら下げるかの二択になります。貼るのなら両面テープを使うのが簡単で、これはプラスチックと金属で作ったロゴ入りプレートに向いています。それに対して木製のロゴ入りプレートなら、穴を開けて紐や鎖を通し、フックなどにぶら下げると良いでしょう。
両面テープでも良いですが、表面に凹凸があるので時間が経過すると落下する危険があるため気をつけたいです。いずれのプレートの場合でも、ぶら下げるなら紐や鎖を通す穴は両端に一つずつ開け、二点で支えるタイプにしましょう。
真ん中に穴を開けるのは難易度が高く、穴の場所が少しでもズレると、プレートが傾いてしまうからです。
今回は初心者でも簡単にできるロゴ入りプレート作りを紹介しましたが、工夫次第でやり方はいくらでもあります。慣れてきたらロゴを木で作成して、プラスチックや金属に貼り付けたり、塗装したりといったことに挑戦してみましょう。
設置する場所に関してですが、基本的には屋内がおすすめです。もし屋外に取り付ける場合は、くれぐれも風で飛ばされないように注意してください。