名前のロゴの作成はどうすればいいの?

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ロゴはある意味企業の顔であり、CI(コーポレートアイデンティティ)を構成するアイテムのひとつです。ロゴを見ただけで「あの企業だ!」と思ってもらえるようになることが、ブランディング戦略には欠かせません。そんなロゴの基本形となるのが、企業の名前をデザインしたものです。では名前のロゴは、どう作成すればよいのでしょうか?

名前に関するロゴを作成

ロゴは英語で「Logo」と言います。日本ではロゴマークと呼ぶこともありますが、和製英語であり、海外では通じないので注意が必要です。ロゴを制作するメリットは3つあります。ひとつめのメリットは、「企業の認知度を高めやすい」ということです。

代表的なロゴにTwitterのロゴがありますが、ロゴがない場合を想像すると、その重要性が分かります。ロゴがなければ、Twitterであることを文章などで毎回表さなければなりません。文章は読むのに時間がかかるものです。

人によっては、途中で読むことをやめてしまう可能性もあります。その点、ロゴは印象に残りやすく、いちど覚えてもらえれば、ひと目見ただけでその意味するところが伝わります。さまざまな媒体でロゴを使うことで、企業の認知度はどんどん高まることでしょう。

ふたつ目のメリットは、「商品やサービスを選んでもらいやすくなる」ということです。ロゴをなんども目にするうちに、そのロゴに対して親近感を覚えるようになることがあります。そうなればしめたものです。同じような商品やサービスが並んでいる場合、多くの人は親近感を覚えているものを選びやすいものだからです。

ロゴの影響で、無意識に自社製品を選んでもらえるようになれば、ブランディング的にも大成功だと言えるでしょう。3つ目のメリットは、「企業のイメージ作りに役立つ」という点です。同じロゴがついた商品やサービスになんども接していると、そのロゴと企業のイメージが一致してきます。

マクドナルドの黄色いロゴを見ただけで、「手軽に食べられて美味しい」というイメージが湧いてくる人も多いのではないでしょうか。それを繰り返すうちに、「マクドナルドとは美味しい商品を提供してくれる会社だ」という共通したイメージを構築できるでしょう。

デザインという観点から分類すると、ロゴの種類は「名前」と「シンボル」、そしてそれらを混合した「ミックス」の3つとなります。名前のロゴと言えば、コカ・コーラのロゴが代表選手です。あのロゴを見ただけで、喉がゴクリとなる人もいることでしょう。

名前のロゴは企業名やブランド名と一致しているのがほとんどです。そのため、企業名やブランド名を覚えてもらいやすいという利点があります。名前をデザインするだけでよいので、作りやすいのもよい点です。とはいえ、簡単に考えてはいけません。

安易に作成してしまうと、思ったような効果が得られないこともあるからです。作成する際には、慎重に行う必要があります。シンボルタイプのロゴの代表例は、TwitterやApple、ナイキなどです。どのロゴもシンボルマークのみで、文字がありません。

それでもすぐに、どの会社なのか分かります。シンボルタイプのメリットは、とても印象に残りやすく、他の人に伝えやすいという点です。多くの場合、トリのマークと言えばTwitterですし、リンゴのマークと言えばAppleです。

シンボルタイプのロゴは浸透するまである程度の時間がかかりますが、浸透しさえすれば大きな武器になり得ます。ミックスタイプのロゴの代表例はadidasです。名前とシンボルの両方をあしらったロゴは、それぞれのよい点を含んでいます。

名前を憶えてもらいやすいですし、印象にも残ります。ただし名前とシンボルのバランスを取るのが難しく、慣れないと作成するのがデザイン的にたいへんです。以上の3種類のうち、作りやすいのは名前のロゴです。まずは名前のロゴを作成し、ロゴに対する認識を深めることをおすすめします。

名前のロゴを作成する、最初のステップはフォント選びです。フォントは、企業やブランドの印象に大きな影響を与える要素です。子供服のブランドにはポップなフォントが合いますが、堅い企業の場合は避けた方がよいでしょう。

日本語にしても英語にしても、フォントはとても多く出回っています。それらの中から、自社のイメージに合うものを選びましょう。イメージに合うのがない、という場合には、有料のフォントを使ってみるとよいかもしれません。

他社との差別化を図りたいのなら、プロに任せることをおすすめします。フォントが決まったら、次はカラーです。色にはそれぞれ固有のイメージが付着しています。赤なら情熱、青なら冷静といった具合です。暖色系ならホットなイメージですし、寒色系ならクールです。

ただし、色に対する反応は一定ではありません。血を連想するからと、赤を毛嫌いする人もいます。そのためできるだけ多くの人にサンプルを見せ、感想を聞くのが大事です。また、色の組み合わせにも注意が必要です。多色過ぎると、うるさいイメージになりかねません。

フォントとカラーが決まったら、いちど試作して、プリントアウトしてみましょう。印刷して実際に眺めてみて、はじめて問題に気がつくのはよくあることです。違和感があったり、しっくりと来なかったりする場合には、微調整を重ねます。

その都度印刷してみて、問題がないようなら完成です。

ロゴを無料で作成するのは比較的簡単です。無料で使える作成ツールが、幾つも提供されているからです。いろいろなツールで作成してみて、一番よくできたものをロゴとして採用するとよいでしょう。簡単にロゴが作れるのが、「LOGASTER」です。

屋号を入力し、業種を選択するだけで「文字」と「マーク」を自動生成してくれます。小さいサイズなら無料でダウンロードできるので、試験的に作成するのに向いています。多くのシンボルの中から選びたい、そういう場合には「Logo Garden」がおすすめです。

数百種類用意されているので、自社に適したシンボルを見つけることができるかもしれません。完全無料なのが、「無料ロゴ作成.com」です。ランダムで作成することもできるので、アイデアに詰まったときなどにも便利です。

ただしシンボルと文字の組み合わせはできません。

ロゴ制作をするにはどうすればいい?目的に合った作成方法を紹介します。

ロゴ作成ツールには有料のものもあります。そういったツールを使えば、よりクオリティの高いものを作成可能です。またネット上には、ロゴ販売サイトも数多く存在しています。「ロゴタンク」では、8,690円でロゴを販売しています。

修正プランもあり、料金は14,080円~19,690円です。また、フルオーダーの場合の料金は30,580円~87,560円となっています。なお、価格はすべて税込みです。フリーのデザイナーに依頼するという方法も有効です。

クラウドソーシングを利用すれば、比較的低予算でロゴを作成してもらえます。デザイン会社に発注する場合は、予算を多めにとっておく必要があります。デザイン会社における、ロゴデザイン費の相場は5万円~15万円です。

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名前のロゴはその意味するところが分かりやすく、世の中に浸透しやすいデザインのひとつです。シンプルでありながら奥が深く、企業のイメージを大きく左右します。ロゴを作成したい場合、比較的取り組みやすいのもよい点です。ただし、名前のロゴならどんなものでもよい、というわけではありません。この記事を参考にして会社や店舗に合ったロゴを作成し、ブランディングに役立てましょう!